電動工具の買取事情を比較。少しでも高く売るには?
電動工具を売りたいものの、数ある買取店の中から高く買取してくれるお店を、どのように選べばいいいのでしょう?お店によって買取価格が異なるのはなぜ?という疑問もあります。この記事では買取業者の違いを比較しつつ、大切な電動工具を少しでも高く売るためのポイントをお伝えします。
電動工具買取店には大きく2つのタイプがある
ひとくちに「買取店」といっても、大きく2つのタイプに分かれます。どちらのタイプの店かで、電動工具の買取事情も異なります。まずはタイプ別に比較してみます。
一般販売は行わない「買取専門店型」
買い取りした電動工具の一般販売は行わず、電動工具の買取に特化したお店です。実際に店舗を構える「店舗型」とインターネットに特化した「無店舗型」がありますが、いずれも基本的には品物の「査定」と「買取」のみに特化しているのが特徴です。このタイプのお店は電動工具を買い取った後、独自の再販ルートで中古品の業者に向けて売却します。販売先は一般の個人ではなく「業者」というわけです。
全国規模で展開している買取専門店では、独自の再販ルートを持ち、巨大な中古市場と業者に向けて買い取った品物を販売できるネットワークを構築しています。買取業者にとって買取は「仕入れ」に当たるわけですが、では安く買い取られてしまうのかといえば、そうでもありません。販売網が広い分、例えば、セメントを混ぜるのに重宝する撹拌機や地面を固めるのに使用するランマーなどのニッチな電動工具であっても、その商品の需要が高い市場や買い手を見つけ出して高額売却ができます。このため、状態がよく有名メーカーの電動工具であれば、優良店であればしっかりした価格で買い取ってくれます。
買取・販売を行う「買取兼販売店型」
一般客から買い取りした電動工具をそのまま自社店舗で一般販売するお店で、実際はこちらのタイプの方が多いです。このタイプの場合、例えば「定価より安い価格でマキタのインパクトレンチが欲しい。他の電動工具も安く手に入れたい」など、特定のメーカーに対するファンがついている場合は、「マキタの品ぞろえが豊富」「マキタ買取に強い店」といった評価を維持するためにそのメーカーの電動工具を厚くする必要があり、買取価格は高くなる傾向にあります。人気・知名度共に抜群のマキタやHiKOKI、パナソニック、ボッシュ、リョービなどについては、高めの買取価格を設定しているお店が多いようです。
一方で上記メーカーほど知名度や人気がないメーカーについては、買取価格も低めになることが多いようです。もし「マキタに強い」「HiKOKIに強い」などのキャッチコピーが掲げられている場合は、高価買取が期待できるのはアピールしているメーカーだけ、くらいに考えていた方が、ほかのメーカー品を持ち込んだ際、ガッカリせずに済むかも知れません。
どちらのタイプにおいても、お店選びの際に確認すべきポイントは「買取実績数」です。買取ボリュームが多いお店は1点あたりの利益が小さくても薄利多売でも商売が成立しますが、買取ボリュームが少ないお店は、1点あたりの利益を大きくしなければ商売が成り立ちません。つなわち、お客様からの買取価格をなるべく抑えて利幅を確保することになります。
したがって、利用すべきお店は年間〇〇万件など、「買取実績」の多いお店をおススメします。
高く買い取ってもらえる電動工具メーカー
お持ちの電動工具がいくらで買い取ってもらえるかは気になるところですが、電動工具買取では、買取価格が高いメーカーが存在します。「想像してたよりも高い価格で売れた」と聞くことの多い3つのメーカーをご紹介します。
マキタ
日本を代表する電動工具メーカーでのマキタは、世界的に見ても20%の市場シェアを獲得しているほか、国内でのシェアが実に60%以上と圧倒的なシェア率を誇っています。
そんなマキタの電動工具は、安全性・耐久性ともに抜群で、マキタの電動工具が壊れてしまうケースは非常に稀です。
そんな安心感から「中古品で良い」と考える人も多く、マキタの中古市場では商品の争奪戦となることも。
買取業者もどうにかしてマキタの電動工具を手に入れようと、一般客からの買取価格を上げてでも商品の確保に努めます。定番のインパクトレンチやインパクトドライバーのみならず、人気のシリーズとやリエーションも豊富なため、マキタの電動工具の需要は絶えることがありません。
プロの職人さんたちもこぞって使用するメーカーなので、中古市場でも高値がつくのもマキタの電動工具の特徴です。
HiKOKI(旧:日立工機)
マキタに続いて有名な電動工具メーカーといえば、HiKOKI。
昨今のDIYブームやリノベーションの普及により、HiKOKIの電動工具の需要はますます高まるばかりです。
人気の高さが買取価格につながることはもちろんですが、HiKOKIもマキタ同様、製品に対する徹底した品質管理を行っており、高い信頼性が担保されていることが高く売れる大きな理由の一つです
HiKOKIの電動工具は、DIY工具からプロ用工具までいずれも人気の高いものばかりであるため、買い手もそれに見合う価格で買い取ることができるのです。
パナソニック
充電式電動工具のパイオニアと言えば、パナソニック。パナソニックの充電式電動工具は、バッテリーの互換性が非常に高く、18Vと14.4Vのどちらのバッテリーでも使用できます。
そんな使い勝手の良さから現場での評価は高く、中古市場でも人気の高いブランドの一つです。
現場のプロからも高い評価を得ている電動工具だからこそ、高い価格で買取することができます。
電動工具を高く査定してもらうために
今回は、買取専門店と買取兼販売店の違い、高価買取が期待できるメーカーについてご紹介しましたが、電動工具を少しでも高く売るなら、もちろん電動工具の「状態の良さ」は高額査定の大きな決め手となります。査定時に見られるポイントをご紹介します。
買取店(買取兼販売店を含む)では電動工具が持ち込まれますと、まずはその種類やメーカーの需要調査とともに品物の状態にランク付けを行います。新品・未開封品はランクA、新品・未使用品はランクB、使用感のない美品はランクC、使用感のあるものはランクDという具合です。
買取価格はランクAに近いものほど高く査定してもらえるため、明らかな傷や使用感はさておき、自分で簡単に落とせる汚れやホコリは査定に出す前に手入れをし、見た目を少しでも「きれい」な状態にすることで、高い査定額を引き出しやすくなります。
また、付属品の有無も査定価格に影響します。電動工具の収納ケースや充電器やバッテリー等の各種付属品、取扱説明書など、購入時についていたものは可能な限り揃えた方が有利です。
あとは、不要なものはなるべく早く査定に出すことです。一般的に新しく状態のいい電動工具ほど査定・買取価格は高いと言われます。買ったはいいものの倉庫に眠っているあまり使わないという電動工具は、購入してから1~2年のうちに査定に出してしまった方が高価買取につながります。
お持ちの電動工具に合わせて買取業者のタイプと買取実績を比較し、電動工具のコンディションを整えて査定に出す。電動工具を高く売るには、そんな些細な努力が大切です。
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