メルカリで電材を売る際の注意点とリスク
日本のフリマアプリとして確固たる地位を築いた「メルカリ(mercari)」。現在も利用ユーザーの数は増加傾向にあり、多くの人が個人間の不用品売買を行っています。
一方で、「フリマアプリで電材を売るのは不安」という方もいらっしゃるでしょう。メルカリでは、照明器具や配線器具などの比較的身近な電材を中心に、実際に売買も行われています。しかし、BtoCの商品と違ってBtoBの商品の売買をメルカリで行う場合、いくつかの抑えておくべきポイントがあります。
そこでこの記事では、メルカリで電材を売る前に抑えておきたい基礎知識について詳しく解説していきます。これからメルカリで電材を売ろうと検討している方や、そもそも利用自体に不安がある方は是非ご確認下さい。
個人間取引に伴うリスク
メルカリに限らず、個人間取引には少なからずリスクがあります。電材に関しては、誤購入や購入後の不具合などが代表的な例と言えるでしょう。
ただし、問題なのはこうしたトラブルに遭った際の対応です。メルカリはあくまでもプラットフォーマーという立ち位置であり、トラブルが起こっても基本的には当事者間での解決を求められます。そのため、返品時のすり替えだけでなく、返品された商品に傷や汚れがついていたといったトラブルが起こったとしても、基本的にはユーザー同士による話し合いで解決することが求められます。
当然、メルカリ側もこうした悪質なユーザーに対して厳しく取り締まりを行っています 。しかし、いったん起きてしまったトラブルについては、自ら対処・解決しなければなりません。もしもトラブルに遭った場合には、取引相手とのやり取りが必要ですが、解決までには多大な労力と時間がかかります。警察などに訴えた場合も、警察には「民事不介入の原則」があるため、メルカリでの個人間取引に伴うトラブルで警察が動くことは基本的にありません。そのため、トラブルに遭っても泣き寝入りになりがちなケースも少なくありません。
購入希望者とのやり取りにかかる手間
メルカリは個人間取引の「フリマアプリ」です。そのため、商品売買の取引については、ユーザー間のコミュニケーションが求められるケースがしばしばあります。具体的には、コメント欄に質問があればそれに対する回答が求められます。そのまま放置しても問題ありませんが、回答することで商品が売れやすくなったり、利用ユーザーに「親切な対応をする出品者」という印象を与えることができるからです。
また、メルカリでは値下げ交渉のコメントがつくことも多々あり、コメント欄での値下げ交渉が頻発します。値下げをしてでも早めに売りたいのであれば問題ありませんが、値下げをしたくない場合はその旨をコメントしてお断りする必要があります。
ちなみに、値下げ交渉されることを見越してあらかじめ高めの値段をつけておくという方法もあります。しかし、その方法は他の出品者からも同じ商品が多く出品されている場合、売れ残ってしまう可能性が高くなるのでおすすめできません。いずれにせよ、メルカリで電材を売却しようと考えた場合には、こうしたやり取りや工夫が求められます。単に出品すれば売れれるというわけではなく、手間や時間がかかるという点をしっかりと認識しておきましょう。
他出品者との競争
自分が出品する商品と同じ商品が同時期にメルカリ内で出品されていた場合、価格競争が生じます。たとえば、パナソニックのスイッチを3千円で出品したとしましょう。しかし翌日、別のユーザーが同じスイッチを2.5千円で出品した場合、値下げを検討することになります。商品状態に大きな違いがあるようなケースなら別ですが、ほとんどのユーザーは少しでも価格の安い方を購入します。不要な電材を早く売りたいという際には、他の出品者との競争を踏まえた価格設定が必要になるのです。
また、メルカリでは過去に取引された履歴を閲覧できる機能があります。中には、非常に安く購入されているものもあります。多くの場合、それは傷や汚れなどがある訳アリ品として取引されているのですが、利用ユーザーはそこまで念入りに確認することはありません。そのため「この電材が安く出品されたときに買おう」という心理が生じてしまいます。その結果、同時期に出品された商品だけでなく、過去の商品価格との比較も踏まえた上で価格設定をする必要に迫られます。
このように、メルカリで電材を販売する際には、出品時も出品後も価格設定をこまめに見直す必要があり、その設定を間違うと、なかなか商品が売れないという事態を招いています。
販売手数料や振込手数料、送料などのコスト
メルカリでは、商品が売れた際に販売手数料や振込手数料などのコストがかかります。一つ目は「販売手数料」です。出品者が受け取れる売上金は、売却金額から10%を差し引いた金額です。そのため、1万円の電材を販売した際の手数料は1千円、売上金は9千円ということになります。
次に「振込手数料」です。これはメルカリでできた売上金を自分の銀行口座に振り込む際にかかる手数料のことです。こちらは振込金額にかかわらず、1律200円になっています。
注意したいのは、振込の都度200円の振込手数料が発生するという点です。メルカリで頻繁に商品を販売する場合は、ある程度の売上金になってから振込申請を行うと振込手数料を節約できます。
なお、振込申請をしたらすぐ売上金が口座へ振り込まれるわけではなく、振り込まれるまでに1〜2営業日の時間がかかります(ゆうちょ銀行は除く)。もし振込を急いでいる場合は「お急ぎ振込」というサービスもありますが、これには振込手数料が400円かかってしまいます。
そのほか、送料負担で出品する場合には、配送サイズや重さに応じた配送料もかかります。これらのコストと過去の取引価格から想定される販売価格を比較し、最終的にどのくらいの利益が手元に残るかを事前に確認しておきましょう。
梱包や発送にかかる手間
意外と見落としがちなのが発送・梱包にかかる手間です。電材を発送する場合、何よりもまず丁寧な梱包が求められます。たとえば、照明器具で考えてみましょう。簡易な袋に入れて発送するようなことはできないので、大きめのダンボールを準備します。そこに商品を保護するための緩衝材などを入れる必要があります。次に、照明器具本体に傷がつかないように柔らかな包材で包みます。
また、雨の影響などを考えてビニール袋に入れておいた方が安心でしょう。次に発送です。ブランド物の照明器具は高価なので、追跡・補償付きの発送方法を選んでおくと安心です。メルカリの場合は、「メルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」を使うのが安心です。もちろん、ゆうパック等でも問題ありません。
郵便局やコンビニなどに持ち込んで発送を行い、完了したら購入者に「発送通知」を行いましょう。このように、梱包や発送にはある程度の手間がかかります。とりわけ、梱包については 配送時の破損トラブルを防ぐために、慎重に行う必要があります。また、集荷でも持ち込みでも、ご自身の手間と時間がかかってしまっていることを忘れてはいけません。
電材を売るならメルカリより電材買取専門店がおすすめ!
電材などのBtoB商品の売買においても、メルカリはとても便利で手軽なサービスです。ユーザー数も多いため、売れる可能性も高いです。
しかし、この記事でご紹介したとおり、電材売却での利用については、注意すべきポイントあり、出品や取引自体に様々なリスクが伴います。
こうした場合は、電材買取店に持ち込んだほうが安心と言えるでしょう。また、手数料や送料に加えて、売却にかかる手間や時間などを考えると、買取店に持ち込んで高価買取をしてもらった方が実は「お得」というケースは少なくありません。
利用におけるリスクを心配する必要もありませんし、万が一売りたくたくなった場合にはキャンセル料も発生しません。
ご自身の状況や目的に合わせて、適切なサービスを利用することをおすすめします。
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